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租税、会計、経済学その他の覚え書き

剰余価値と租税

マルクスは租税について本格的に論じていないが、「資本論」を通して租税を剰余価値の分割された形態と理論的に位置付けている。ここでは租税を剰余価値の分割形態とした該当箇所をピックアップしておく。前半が原書ページ数、後半が新日本出版社の巻数、ペ…

実地の調査以外の調査について

税務署から所得税の申告について聞きたいことがあると電話があった。 確定申告書の間違いを指摘され、訂正が必要なことを知り、こちらが認めると最後に「税務署側で更正しておきます。結果は後日通知を郵送しておきますネ。」と言われプツリと電話を切られた…

国債と租税

資本論では本格的に税制や財政について論じてはいない。しかし、ちょっとした話の横道にも物事の本質を突く、鋭い指摘がある。 マルクスは資本論において、租税を剰余価値の分割形態である*1としている。国債の発行とその償還は結果として税でまかなわれるこ…

自由主義と法人税

日税連の機関紙である「税理士界」(平成28年11月15日付)に、「税理士が絶滅危惧種に陥る日」と題した記事がある。AIの進化によってしても、実質基準や事実認識の判断にはまだまだ及ばない。ましてや税務調査、税務相談は無理だろうというものであ…

スミスの租税原則

スミスの有名な租税原則。 「能力にできるかぎり比例」という部分をとりあげれば応能負担説ととれる。 一方で租税を「国家の保護」を根拠とし、不動産の管理費に例える部分では応益負担説であるともとれる。 -----------------------…

スミスの”戻し税”

スミスは輸出奨励策の一部として”戻し税”を理解している。そのうえで”戻し税”制度により「国内の税収は若干減少し、関税収入はかなり減少する。だが、産業の自然な比率、自然に生まれる分業と労働の配分は、関税や物品税のために多少なりとも乱されるのだが…

不破流マルクス恐慌論の備忘録

不破哲三氏が「科学的社会主義の理論の発展」で述べているマルクス恐慌論の要点備忘録。 資本論は一部完成稿、二部が比較的新しく、三部は古い草稿をベースとしている。とくに第三部第1章~3章は第一部草稿後に手がけられており、資本論の執筆順としては第一…

アーミテージ・ナイ緊急提言

集団的自衛権の行使容認論、解釈改憲はそもそもアメリカとの共同作業か。 2010年の出版ということを考えると、だいぶ前から絵は描き上がっていたとみるべきなのだろうか。 ここまで筋書きができていると、単なる陰謀論では片付けられない。 知れば知るほ…