マルクスを読む意義

マルクスの理論はとてもシンプル。

フクザツに見えるのは、きっと世の中が物神的な世界におおわれているから。

忙しい現代人には日々の現象を追うだけで精一杯。

 

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 マルクスの理論化がわれわれにとってどのように役立ちうるのか、また現在の具体的状況を分析するのに自ら何をしなければならないのか、この問題は常に、資本主義の恐るべき歴史をマルクス主義的に理解するいかなる試みにあっても、重要な柱にならなければならない。たとえば、われわれは、現在進行しているさまざまな事態を取り上げ、それをマルクスの理論の何らかのバージョンにそのままあてはめれば、出来合いの回答がポンと出てくるなどと期待することはできない。マルクスが実際に提供しているのは、物神的な現象世界の背後を把握する思考様式であって、それを通じて、われわれが直面している現在の状況のうちに内在している解放の可能性を特定するのである。

デヴィッド・ハーヴェイ『<資本論> 第2巻・第3巻入門』p514)